bonotakeの日記

ソフトウェア工学系研究者 → AIエンジニア → スクラムマスター・アジャイルコーチ

今日は Tokyo Quantum Meeting (圏論勉強会)でした

参考:告知:圏論勉強会 - たけをの日記@天竺から帰ってきたよ

今日の朝、突貫で作ったラムダ計算と圏論についてのプレゼン資料を晒しときます。雰囲気だけ伝わればいいと思ったんで、たぶんいろんなところに不備があると思いますが。たぶんそのうちに足りないところとかは加筆修正します。
[追記] この資料の詳細はこちらに書いておきました。


id:hiroki_fさん(a.k.a. ジョニー)が、量子情報の人がラムダ計算と圏論の関係について知りたがってるんだけど…というので、とりあえず要望に合いそうな話を見繕ってしゃべってきました。30分くらい(いや、もっとか)話した気がする。

つか、関手や自然変換の説明もなく、いきなりモナドを説明しようとした時点でよく考えたら無理ありまくりやん、アホか俺と思いました*1。まぁ、もう後の祭りでしたが。


でも聴衆(って書くとマジでカンファレンスみたいですが)の感触は割と良かったし、終わった後でカリー化の対称性とか、結構突っ込んだ&面白い議論ができたんで、疲れた分やった甲斐はありました。それに、「ベル状態≒カリー化関数」という言説について、ガチの専門家*2 *3と「確かにそうだよね」と互いに納得しあえたのは、かなりデカイ収穫だった気がします。

[追記]「ベル状態≒カリー化関数」は、ここにシンプルに書かれてます。そしてお絵かきだけじゃなく、AbramksyやCoeckeの定式化なら(って他にあるのかちゃんと知らないんだけど)ちゃんと数式で説明できます。ただし、直積とテンソル積を同一視してやる必要がありますけどね。


いやーしかし、最後はなんとなく打ち解けたんでよかったですが、最初は打ち解けないまま、超厳かにformal talkが進んでおじさんどうしようかと思っちゃったよ。どこの国際会議だって感じで。楽しかったからいいけどね。



[追記]収穫がもう一個あった。Moggiの読み方が「モッジ」だと確認できた。

*1:フツーにCCCの解説までで止めとけばよかったのに、やっぱり量子情報との接点を考えると、monoidal categoryの話には持っていきたいよな…とか考え始めたのが運のつき。

*2:他の参加者に聞くと、今回ゲスト参加してくれたPavia大って、この方面で今トップを突っ走ってるグループだそうで。へぇぇ。

*3:しかも、Abramsky一派以外の、対立(?)してるグループの人だってのも大きい。

注:bonotakeは、amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、 Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。