bonotakeの日記

ソフトウェア工学系研究者 → AIエンジニア → スクラムマスター・アジャイルコーチ

ドラマ『〜NUMBERS 天才数学者の事件ファイル〜』を観た

数学者が事件を解決する米国ドラマ。原題"Numb3rs"。
ちょっと前にヒビルテでも話題にしてました。
最近ケーブルで観られる事に気づき、しかもキャッチアップ放送で数話一挙放送していたので、撮りだめしておいて、何話か視聴。


感想は…うーん、なんかイマイチ。『ガリレオ』TV版が演出をパクってるって聞いてたので、逆に期待したのに。
いろいろな数学の理論を沢山ひっぱり出してくるんだけど、それらが事件とどう関連するのか、どういう風に役に立ってるのか、全然説得力がない気がする。『リ・ジェネシス』あたりは、同じ科学捜査ものながら、専門的な内容が素人にもわかる(と錯覚できる)ようにきちんと解説されてて、その辺りがとてもうまいなと思うんだけど。

個人的には『ガリレオ』に軍配だなぁ。誰だよ、「『ガリレオ』は『ナンバーズ』の劣化コピー」とか言ってたの。


[追記]…などと文句たれつつ、引き続き撮りだめしてる数話を観たら面白いものも何話かあった。なんか面白いのとつまらないのとで差が激しいなぁ。数学の使い方がハマってるのもあれば、リアルに数学の話として考えると無理やりだったり、かなりこじつけ臭いのも。

例えば、あるエピソードで(以下ネタバレ…にもなってない話ですが)車を追跡する必要が出てきて、主人公がリモートエントリーのキーの暗号を解読し始める。キーは一回ごとにローテートしていて、そのローテーションのアルゴリズムを主人公達が苦心して解読、出てきた暗号の種か何かが車の製造番号か何かを使ってて、それで問題の車を突き止める…というシーンがありまして。録画消しちゃったので記憶頼りですが。
その、キーを解読できたシーンの会話が確かこんなの↓

「1D-セルオートマトンじゃない?」
「ウルフラムの計算の理論か」

これでこのシーン終わり。

そのセルオートマトンをどう使ってたのかとか、使った暗号をどう破ったのかとか、ウルフラムなんて名前出す必要あんのかとか、大体キーをローテートするのはいいけど車とどのタイミングで同期取ってんだ?とか、いろいろ細かいところも気になるところですが。
でも、そもそも車を一台特定するためにキーをクラックするなんて、そんな面倒な事してる暇があったらメーカーに問い合わせればええやんFBIなんだし、というのが一番の疑問だったり。
いや、こういう無理やりなシーンが何か多いんですよ。

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