bonotakeの日記

ソフトウェア工学系研究者 → AIエンジニア → スクラムマスター・アジャイルコーチ

ソフトウェアは硬い

http://techon.nikkeibp.co.jp/article/HONSHI/20051213/111571/
日エレまで形式検証を記事にするとは。えー今まじでそういうモードなの??


悪いこととは思わないんだけど…記事をざっと読んだけど、さすがにここまで全面肯定的な記事だと、ちょっと違和感があったりして。
というか気になるのは、単に「次の流行りもの」というノリでしか見られてないんじゃないかという、そんな雰囲気がちょっと見え隠れする事で。

5年前くらいは「コードを書く前に上流で設計しなきゃ!」というノリでUMLが流行り、2〜3年前は「上流設計だけじゃダメ。ちゃんとプロセス管理/プロジェクト管理しなきゃ!」という売り文句でCMMやらPMBOKが流行り…で今度は「プロジェクト管理だけじゃダメ。ちゃんと仕様を検証しなきゃ!」って、なんか結局そんなノリなんじゃないかと(事実、そういう風な記述も記事にありましたが)

↑の風潮を裏付けるかのように、SODECなんかの展示会ではUMLツール花盛りだったかなぁ…とか思うと、次は「CMMに使える」「ISO9001に使える」なんて謳い文句とともにSCMだの工程管理だの、そういうツールがUML関係と入れ替わるように出ていたりしましたが。来年か再来年のSODECでは形式検証ツールがたくさん展示されますよ、ってことなんですかね。とどのつまりは。(それはそれで見てみたいかも…)

いやまぁ悪いとは思わないんですけど(重ねて強調)、そのUMLツールとかCMMとかSCMとか、現場にどれだけ根付いたの?という疑問がちらほらと。
そう思うと、「何でもできます」的な煽りはかえって「使えねー」という烙印を現場から押させるだけなんじゃないのかなぁ。何ができて何ができないか、ってのをもう少し冷静に示して欲しいなぁ、ってのは無理な注文ですかね。

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