bonotakeの日記

ソフトウェア工学系研究者 → AIエンジニア → スクラムマスター・アジャイルコーチ

EDAとかの話(Observations from DATE 2007 - lambda.oasis -)

まつもとさんがDATEに触れているのでびっくりした。いったい全体どういう脈絡でこんな話に!?と最初読んで面食らってしまったEDA業界の人ですが、元記事読んで多少納得するところはあり。

ただ一点補足するなら、元記事の根幹にある動機が、近年のLSIのマルチコア化傾向に端を発しているということ。ここ抜きに語ると何だかわからなくなってしまうと思う。

ここ最近、シングルコアでムーアの法則をキープするのがそろそろ行き詰まり始めているのと、周波数上がりすぎて消費電力がエラい事になっているのとで、当面の回避策としてマルチコア化しましょ、ってのが業界の共通認識…って敢えて書かなくても、IntelのチップにDuoだのなんだのって名前がついたり、cellが登場したりしてるので業界の人じゃなくてもお分かりだと思いますが。

んで恐らく、この先5-10年くらいはマルチコア化が進むんでないか、とEDAの世界では言われていたり。

ちゅーことで、対応する(組み込み)ソフトウェアの開発環境も並列対応せんとね、というのが元記事の主旨だと思われますよ。


ちなみに余談ですが、EDA業界ではDAC、DATE、ASP-DAC が最も大きい国際会議。(それぞれ、米国、欧州、アジア(ほとんど日本)で開催)。他の分野の学会と大きく違うのは、産業界の展示会とセットになってる事ですかね。paperも相当数(たぶん半分近く)は企業から出るし。

そういう理屈もあって、市場の大きさから、米国でやるDACが本当の意味での世界最大。

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